GFF2014でコロプラ馬場社長のお話を聴いてきた

 

2014年3月21日から30日にかけて、キャナルシティ博多で「GAME FAN in FUKUOKA 2014(略称GFF2014)」が開催されました。期間中はさまざまなイベントが行われたのですが、そのうち29日に開催された『ゲームクリエイターズ・セッション』を傍聴することができたので簡単にレポートしたいと思います。

GFF2014のチラシ

GFF2014のチラシ

「GFF2014」の概要についてはこちらをご覧ください→【お知らせ】GFF2014開催決定!!

この『ゲームクリエイターズ・セッション』では、クイズRPG「魔法使いと黒猫のウィズ」が大ヒット中のコロプラ馬場功淳(なるあつ)社長と、スクエニの人気MMORPG「ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア」のプロデューサー兼ディレクターである吉田直樹さんのお話を聴くことができました。

先着300名限定だったのですが、ゲストが豪華だったこともあり、早々に予定分の席は埋まってしまったようです。増席分や立ち見を含め、およそ350人のゲームファンや開発者、ゲーム業界を目指す学生さんなどが会場に詰めかけていました。

当セッションは撮影禁止でしたので写真はありません。ケータイで撮ってる輩もいましたが、それなりにいい大人なのでルールは守ることにしました。録音も禁止でしたので、うろ覚えでお話された内容をダラダラと書いていきます。上手に要約する能力はありませんし、そもそも要約するつもりもありません。話の内容は順不同です。

今回はコロプラ馬場社長編をお送りします。スクエニのヨシダァァアア編も書こうと思っていたのですが、4Gamerの方に詳しく書かれてたのでそちらをご覧ください(他力本願)。そもそもFFXIVやってないのでよくわかんない。

ちなみに聴き手は、製品そのものがスピードワゴンだったという壮大なオチでファンを楽しませてくれた「ジョジョの奇妙な冒険オールスターバトル」のサイバーコネクトツー松山社長。松山社長も面白い方でしたが今回は割愛。

 

コロプラができるまで

馬場社長はまず、コロプラ設立に至るまでの経緯をお話されました。出身は兵庫県ですが、九州(といっても福岡と宮崎)での生活も長かったみたいです。都城高専卒というところで宮崎出身の私としては非常に親近感が沸きました。

福岡工業大学卒業後、KLabに入社(福岡勤務)。仕事の傍ら、趣味で「コロニーな生活」を運営。自宅にサーバを置き、ADSL回線でネットに接続してサービスを行っていたそうです。

仕事で東京に行く機会が多くなり、「東京に住んでた方が効率的だよね」ということで東京に転勤、その後グリーに転職。昼に仕事をこなしつつ、夜は一人で「コロニーな生活」のユーザーサポートを行っていたそうですが、ユーザーが増えていくにつれ、寝る時間が少なくなってきたため「これは死ぬな」と感じて独立されたとのこと(笑)。

その頃も自宅に「コロニーな生活」のサーバを置いていたそうですが、お子さんが面白がってサーバの電源スイッチを押す(笑)ので、自宅とは別に事務所用にマンションを借りてサーバを移転、仕事もそちらで行うようになったとか。

フリーになってから一人黙々と、誰とも会話することなく仕事を続けていたそうですが、コンビニで「お弁当あたためますか?」と声をかけられた際、コミュニケーションをとる機会が激減していることに気付き、「このままだとダメになってしまう」と感じて社員を雇うことにしたそうです。それがコロプラのはじまり。

馬場社長、面白すぎます。

 

スマホゲームを作ったきっかけ

国内でスマートフォンが普及し始めた頃はまだまだフィーチャーフォン向けゲーム全盛期でしたが、社員のスマートフォン保有率が高まっていくのを見て、スマホアプリにとり組む必要性を感じたそうです。

とはいうものの、新しいことを始めるには社内の理解を得る必要があります。そこで自らこっそりとアプリを作り、実際に社内で触ってもらうことで理解浸透を図っていったそうです。強引にコトを進めないところがなんとも馬場社長の人柄を表しているようでホッコリしますね。

アプリ開発については全くの素人だったそうですが、韓国に行った際、「ゲームアプリはUnityで作ることができる」という話を聞き、早速宿泊先のホテルでUnityをダウンロード。一晩でゲームらしきものを作ってしまったんだとか。スゴイ人だなぁ。

スマホアプリをリリースする頃にはコロプラも名の知れた会社になっていたので、知名度によるバイアスがかからないよう、社名を伏せ、あえて違うブランド名(Kuma the Bear)でリリースしたそうです。

 

テレビCMはタイミングが難しい

放映時間ではなく時期の話。最近テレビでよく見かけるコロプラのCMですが、馬場社長はもともと、テレビCMには否定的だったとのこと。

テレビCMには爆発的にユーザを増やす効果がありますが、コンテンツ自体がしっかりしていないと、後々、CMを出さないとユーザが増えないという悪循環に陥ってしまうことがあるようで、実際、そうやって広告費が会社の経営を圧迫しているケースが他社で見受けられるとか。

そんな馬場社長ですが、とある雑誌で「パズドラ」のユーザー数がテレビCM後に急上昇したグラフを見て、考えを改めざるを得なかったとか。社内でもCMの必要性を感じているメンバーがいたそうですが、社長のCM嫌いが浸透していたため、言い出しにくそうにしていたそうです(笑)。

また、馬場社長は、「CMを出すのにコンテンツが一つだけでは不十分で、有力なコンテンツを複数持っていないと効果が上がらない」とも語っておられました。

 

アプリ開発もタイミングが難しい

スマホアプリのブームはだいたい半年で終わる傾向にあるそうです。その反面、アプリ開発には半年以上かかってしまうケースが多く、ブームが来てから似たようなものを作っても遅いと仰ってました。ある程度、先を見据えてデザインしないとダメだと。

かといって、未来を先取りし過ぎてもユーザは付いてこれないため、このあたりのさじ加減が非常に難しいと仰ってました。

 

ゲーム業界を目指す人たちへ

最後にゲームクリエイターを目指す人たちに向けてメッセージ。

『ゲームクリエイターを目指す人は大志を持ってほしい。スマホアプリは国内だけでも数千万の市場がある。アプリを登録すれば、あとはチェックボックスにチェックを入れるだけで世界に配信できるという環境もある。そこにはいま、チャンスしか広がっていない。積極的にチャレンジして欲しい。』

…的なことを仰ってた気がします。違ってたらゴメンなさい(爆)。

また、仕事で喜びを感じるのはどういう時か?という問いに対し、

『スマホのゲームは電車の中など、ユーザーの顔を直接見れる機会が多い。自分たちが作ったゲームで楽しそうに遊んでいる姿を見たときはとても幸せ。』

と、にこやかに答えられていたのが印象的でした。

 

そういえばこのセッション、ある程度台本が用意されていたそうですが、馬場社長がほとんど無視しちゃったので、裏で運営の方々が大慌てしてたそうです。

馬場社長、面白すぎます(笑)。

 

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